2.5.1所有資産・負債の引継ぎ

基本的には 「個人事業」 から 「会社」 に引き継ぎます。

1.所有資産の引継ぎ

まず所有している『資産のたな卸し』を行います。資産とは ①固定資産 と ②流動資産 に分けて考えます。

①固定資産

事業専用、またはほとんど事業で使用しているもの、例えば車両、パソコン、キャビネット、机、椅子、応接セット等が挙げられます。その他保管している在庫商品など、形のあるものを考えて挙げます。

②流動資産

(事業専用の)手許現金や預金、さらに売掛金や未収金など、今後回収できるものも挙げます。

③会社の資産に移す方法

赤の他人に資産をどうやって移すか―と考えた方が良いですね。

・『会社に売却する』ことが基本です。原価償却費が発生する資産は青色申告決算書に記載されている金額で売却します。それ以外の固定資産は「常識で考えられる価格」で売却することになります。

※「売買契約書」を必ず作成して下さい。

・『会社に賃貸する』方法もあります。例えば自宅を事務所にしている場合、事業に使用している面積を計算して『家賃』を算出します。

※「賃貸借契約書」を必ず作成して下さい

(注)これは売却する、これは売却しない、という選別は自由にできます。売却することで、個人事業主には所得税と消費税が発生します。その場合の対処については、ご一緒に考えましょう。

2.負債の引継ぎ

今度は負債です。資産と同様に「事業のための」負債のたな卸しを行います。まず考えられるのは、借入金(金融機関、親戚、知人から)でしょう。また仕入れた分の代金を支払っていない買掛金や未払い金があります。リース契約も負債と考えます。

負債については、まず「個人で返済できるものは個人で返済する」ことを考えます。その後、金融機関や取引先の了解が得られれば『名義を変更する』ことになります。

名義変更等の手続について ⇒ 詳しくは こちら

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